オペラ『かぐや姫』徳島公演に出演しました!

先日、オペラ『かぐや姫』徳島公演に出演しました!

オペラ『かぐや姫』について

オペラ『かぐや姫』は平井秀明先生が作曲・台本・指揮・演出までされた
笑顔があふれるような1幕から深刻の増す2幕へつなげた2幕構成の和物大オペラ作品です。

多様な変化とキャラクターから子どもは飽きずに見ることができ、
お父さんお母さんは登場人物が織りなす色恋のきめ細やかなな変化を楽しめ、
昔からよく知った作品をオペラとしておじいちゃんおばあちゃんは楽しむことができる。
親子三世代まで楽しめるように作曲されています。

メロディーの良さや日本人の琴線に触れやすい音楽もさることながら、
このオペラの最大の特徴は、練りに練った音楽性を組み込みながら
どのお客さんでもすんなりと楽しみやすく仕上げたことだと思います。

平井秀明先生から学んだこと

平井先生と話してみて、渡邊が感じたのは言葉をとても慎重に選択して話される方のように見受けられました。
先生はおそらくかなりのインプットをお持ちで、そんな先生の人生を聞きたかったのですが、聞けず仕舞いでそれだけが心残りです。。

ですが、オフィシャルサイトにオペラのきっかけであったり、どのような人生を過ごされたか記載された文があり、かなりおもしろかったです。
オペラ『かぐや姫』を観劇すること、また勉強するにあたって非常に参考になると思います。

平井先生オフィシャルサイト『かぐや姫』

打ち上げも盛り上がり、酒の席も同行させていただいたのですが
先生の口から若い僕に向かって仰っていただいた言葉は信用についてでした。

仕事の後のメッセージを送ることであったり、御礼という言葉を頂戴しなんだか意表を突かれた気持ちになりました。

文章を打ちながらではあるのですが、この言葉についてよく考えます。
誠実である、謙虚である、約束を守る。言葉・文字情報では分かっていても、何度同じ言葉を多方面から言われど考える内容です。

渡邊が演じた石作皇子について

5人の求婚者のうち芸術担当の皇子です。
役職的にはモデルとなった多治比嶋は飛鳥時代の貴族、左大臣でした。

キャラクターを学んでいくうちにたどり着いたのですが、
実はジブリ・高畑勲先生による映画『かぐや姫』にも唯一登場していた求婚者でした。

彼は所謂、『お調子者』というやつです。
言葉の裏を読むことが出来ず、表面的な部分を汲んで喜び、落ち込みます。
いいところは挫けずに忘れてすぐに次の行動に切り替えれることです。

石作皇子は困難という困難に触れてきたことがないように感じました。
それは彼のお家柄によるものだと考察します。

貴族で、顔もそれなりにいい(なんなら結構いい方かもしれない)ということは
親(容姿は親からの贈り物)や、これまで一族が築いてきたものの上に胡坐をかいているようなもの。
自分では何の決断もしていないのに、勝手についてきたブランドイメージが幅を利かせているようなものです。

これを、自分の実力だと勘違いして勝ち続けてきた人間というのはかなり痛々しい。

ゆえに、かぐや姫の嘘の断りを文字通りに受け取り
課題さえ解決してしまえばじぶんのものになると錯覚してしまうのではないのでしょうか。

5人の求婚者たちと帝の関係性

平井先生のオフィシャルサイトから引用ですが

帝のキャラクターは敢えて他の求婚者らの長所を全て兼ね備えた理想的かつ寛容な人物として描き、かぐや姫も月へ帰るべき宿命を背負っていなければ帝の側に仕えたいとの思いも次第に抱くような設定

全ての求婚者の長所をすべて兼ね備えた人間です。

石作皇子:芸術的感性(笛を吹くところから)
公家:合理的判断力(姫から帝への乗り換える機転から)
車持皇子:冷静、品性(戦場における役割)
大納言:剛力(戦場における役割)
中納言:知性(短歌の才から)

役職的にはほぼ同等です。
強いて言えば大納言が最上の位についていること。

参照:竹取物語1:かぐや姫に萌えた男たち

彼らの事を考えるのですが、思うに何もやってこなかった結果、
人間としての本質的な価値は低かったんじゃないのかなと思いました。
(念のための補足ですが、演じられた歌手の方々は素晴らしい方々ばかりでした。)

地位に身を預け、試練の数はなくなり人間的魅力は低い。
もしくは、過去には多大な経験や失敗、挑戦はあったが今の地位にたどり着き
努力、学ぶことをやめ人間的魅力を薄れていってしまったか。

作曲者の意図ではなくあくまで個人的な意見なので何とも言えませんが、
常にトップであることの責任からなる帝の方が人間的魅力は高かったのかもしれません。

お疲れさまでした!

何はともあれ、書こう書こうとしていた記事を1月立った後でようやく書き終えるところです。
まだまだ道中修行の身、今回の公演から沢山の事(共演した方々、裏方の方も含め本当に多くのこと)を学びました。
次の演奏はさらにいいものにします。おつかれさまでした!

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